-続き(2 節以降)を訳す...
+ペンローズのタイル貼りの歴史は非常に魅力的なものです。その歴史は、17 世紀の天文学者(astronemer)であり数学者(mathematician)でもあるヨハネス・ケプラー(Johannes Kepler)が行なった研究までさかのぼります。彼は、著書'''宇宙の和声(調和)(Harmonice Mundi)'''で、正則的な多角形でのいろいろなタイル貼りの模様を出版しました。それらのうちの一つである、図 2(左) に示されるものは、長い間多くの数学者のイマジネーションを刺激してきました。正則的な五角形、十角形、そして五芒星のみを用いて、タイル貼りすることは可能なのか? ケプラーの図形に従えば、ラベル Aa の部分に見られるような奇妙なピーナッツ型の形状("モンスター"(monsters))を許すのであれば、それは可能になります。
+
+1970 年代初期、近代的な物理学者で数学者であるロジャー・ペンローズ(Roger Penrose)は、ケプラーの図形に魅了させられました。そして、彼は似たようなタイルのセットを用いて、平面を非周期的にタイル貼りするように修正を施しました。また彼はそれ以上のことも行ないました。彼は、タイルの辺上にマークを置くなどの特殊なマッチングルール(matching rule)を導入することで、タイルのどんな周期的な配置をも取り除くことができることを発見しました。それでも、タイル貼りには明らかに局所的な並びが見て取れました。このタイル貼りは準周期的構造(aperiodic structure)の一種になります。つまり非周期的な構造はマッチングルールにより引き起こされるということです。ペンローズはこの発見の最初の報告を [Penrose 1974] で発表しました。
+
+続き(2 節中盤以降)を訳す...